ネットショップの売上を上げる方法は無限にありますが、「売上」を数字に分解すると、実は3つしかありません。
それは「アクセス数」「購入率」「客単価」です。
この3つの数字をしっかりと見直し、改善することで売上は着実に伸びていきますよ。

ネットショップの売上の公式と基本的な考え方

ネットショップの売上はシンプルです。

「売上=アクセス数×購入率×客単価」

売上を構成する3つの要素を説明すると

  • アクセス数:ユーザーがネットショップに訪問した数。
  • 購入率:ネットショップに訪問した人のうち、実際に商品を購入した人の割合
    (目標は独立型の公式サイトで2%)。
  • 客単価:一回の購入で使う、1人当たりの平均購入金額。

この3つの数字が伸びない限り、売上はアップしません。

ネットショップの売上の公式、
売上=アクセス数×購入率×客単価
は基本中の基本なので、この3つの月間平均は、パッと答えられるようにしておきましょう。

売れているネットショップのオーナーは、しっかり数字を見ています。
一方で、伸び悩んでいるショップのオーナーほど、数字を見ていません。

売上が「上がった、下がった」だけではなく、この3つの変化も観察して下さい。

アクセスは上がったのは、

  • 何がよかったのか?
  • どこからの流入が増えた?
  • 来月以降はどんな施策を打てる?

購入率が下がったのは、

  • どんな原因があるのか?
  • 売れ筋商品の欠品はなかったか?
  • 商品ページは見やすいか?

客単価をもっと上げるには、

  • セット商品を作れないか?
  • ギフトセットを作ったらどうか?

のように、打てる施策は無限にあります。

この3つの変化を観察し、改善を重ねていく。これを徹底すれば売上は伸びていきますよ。

お金をかけずにアクセス数をアップする秘訣

ネットショップのアクセスを増やす方法は大きく分けて5種類あります。
これらの施策を組み合わせ、アクセス数の増加を狙いましょう。

検索エンジン

GoogleやYahooなど、検索エンジンからのアクセスです。検索エンジンからのアクセスを増やすには、検索結果の上位に表示させるSEO対策は必須。SEOは主に3種類、「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」があります。ある程度の知識と、結果が出るまでは期間が必要です。

広告

Google広告、インスタ/Facebook広告など各種SNS広告は、有料ですが、すぐにアクセスが増えて短期で結果が出やすいです。広告運用自体は、専門知識が必要です。

SNS

SNSは無料でできてファンも作りやすい強力な集客ツールですが、長期でじっくりアカウントを育てていく根気が必要です。

外部リンク

ウェブメディアやニュースサイトでの紹介、外部ブログからのリンクなどが、外部リンクにあたります。

LINE/メルマガ

顧客にLINEやメルマガを配信し、ネットショップへアクセスしてもらう方法です。
経費がほとんどかからず、リピート施策にもなります。

まとめ

これらの5つはコスト、結果が出るまでの期間、アプローチ数がそれぞれ異なります。
それらをまとめました。

ネットショップへのアクセス増を狙うには、無料施策と有料施策を組み合わせていくのが基本です。SNS、LINE、メルマガは必ず実施し、あとはどこから行なっていくのか、検討してみてくださいね。

お金をかけずに客単価をアップする秘訣

ネットショップの客単価は、お客様の不便を解消して、かゆいところに先回りしてあげられればアップしていきます。ちょっと不便を解消するセットや、アフターケアがポイント。お客様がよりスムーズに買い物ができるようになって、満足度も上がる秘訣を5個お伝えします。

ギフトセットを作る

ネットショップにおいて客単価アップの基本は「ギフトセット」です。
日本には多くの季節行事があり、イベントの際には消費意欲が高まります。
お正月、バレンタイン、母の日、クリスマス…
季節に合わせたギフトセットを作成し、単価アップを狙いましょう。
誕生日や出産祝いなど、季節を問わないギフトも需要大ですよ。

2個セットをつくる

客単価アップのもう一つの基本は「セット販売」。
定番商品、人気商品を組み合わせて、2個セットや3個セットにすることで、単価アップにつなげます。セット買い、複数個買いされている商品がある場合は、複数個セットを作成してみましょう。

返品可能・試着サービスを提供する

ギフトセット、2個セットの次に取り組みたいのが「顧客満足を上げる」サービスをプラスすること。ネットショップは直接手に取れないため、「返品可能サービス」「試着サービス」は、高単価商品や、ファッションジャンルでは特に相性が良いです。購入へのハードルを下げることで、客単価が上がりやすくなります。

高額商品・高額購入時に使えるクーポン配布

クーポン施策は、客単価だけでなく購入率アップにもつながる「昔から変わらずにある手法」です。ネットショップにおいても有効なので、ぜひ活用しましょう。

客単価をアップさせるクーポン配布は、2つの方法があります。

  1. 商品を軸にする:
     対象商品を決めてクーポンを配布する方法新作販売の際に有効
  2. 平均客単価を軸にする:
     平均客単価や売れ筋商品よりも、少し上の金額をクーポン利用条件に設定

おすすめです。ぜひ試してみてください。

保証サービスをつける

ネットショップでも修理や交換の期間を延ばして、サービス期間をプラスする方法もあります。家電のほか、革雑貨など、リペアをしながら長く使うアイテムにも有効です。
こちらも「顧客満足」に繋がります。

お金をかけずに購入率をアップする秘訣

ネットショップの購入率は、信頼度と密接に関わっています。
「ここで買って大丈夫かな…?」と不安になるお店では、買い物はしませんよね。

お客様からの信頼度が増して、なおかつ、購入のハードルを下げる秘訣を5個ご紹介します。

カゴ落ちメール/LINEの設定

カゴ落ちメールやLINEを設定し、カートに商品を入れたものの購入していないお客様にアプローチします。カゴ落ちメール(LINE)の設定は、購入率アップの基本です。
未設定の場合は、すぐに設定してください。

支払い方法の充実

ネットショップではクレジットカード決済のお客様が大半ですが、中には、現金で支払いたい方もいます。銀行振込、後払い決済、代引き、コンビニ支払いの中で、対応できるものを増やしましょう。こちらもすぐやってほしい、効果抜群の対策です。
ただし、コンビニ支払いは未入金でキャンセルになる割合が若干高めです。

お知らせの頻繁な更新

「お知らせ」「News」が頻繁に更新されているネットショップは、動きがありお客様に安心感を与えます。賑わいのないお店で買い物をするのは誰でも怖いものです。動きや賑わいを出す、という観点もあるのでお知らせは頻繁に更新しましょう。

SNSでの最新情報の発信

お知らせの更新同様、SNSの更新も、お客様に安心感を与えることができます。
商品数が少なくて、お知らせは月数回しかアップできないというお店は、SNSを休まず更新して賑わいを出してください。SNS広告の効果が上がるメリットもあります。

商品レビューを掲載する

商品レビューや口コミは、購入の最大の後押しになります。良いレビューが増えただけで購入率がアップした例は数え切れないほどあります。レビューをお願いするメールを送って、1通でも多く集めてください。

まとめ

いかがでしたか?
ネットショップの売上を上げるには、広告費や多額の投資だけでなく、細やかな工夫と実践の積み重ねでも叶えられます。私がサポートするのは、売上を上げるために「アクセス数」「購入率」「客単価」という3つのシンプルな数字に目を向ける方法です。

大切なのは、無理なくできる改善の積み重ね。
多くのショップオーナーが「何をすれば売上が上がるのか?」と悩みますが、施策に優先順位を決め、やるべきことを一つひとつ積み重ねていくこと。
確実に一つずつ積み上げ、未来の売上を確かなものにしていきましょう。

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